後輩への助言

柳 在元

 新しい環境で一人暮らしをすることにおいて一番大事なのは地理とお金だと思います。例えば、パソコンを買おうとしたら、 電気製品はどこで売っているのか、そこまではどうやって行けばいいのかなどが分かっていなければならないし、場所が 分かったとしても十分なお金がなければ買うことができないからです。地理のことは地図が読めるようになってからは 人に聞けばいいものですけれども、お金の問題はもう少し複雑なので、これについてお話したいと思います。
 所持金が一番足りなくなりやすい時は、来たばかりの頃と引っ越しする時だと思います。 来たばかりの頃は、パソコン、携帯電話、自転車など、高いものをいろいろ買わなければならないかもしれないので、 日本へ来る時、日本のお金をたくさん持ってきたほうがいいと思います。
 そして、ご存じのように会館には一年間しか住むことができないので、そのあとはどこかに引っ越ししなければ なりません。入居する時は大半の場合、家賃のほかにいろいろお金を払わせられますが、その内容は普通次の通りです。 前家賃が一か月分、敷金が一か月分、礼金が一か月分、仲介手数料が一か月分に5%の税金を払うことになります。 部屋によっては少し違ったり、敷金と礼金と仲介手数料がまったくなかったりしますけれども、 一般的には上記の金額を払うこととなっています。それから、防犯のために普通鍵を変えることになりますが、 その金額は15000円くらいで、これも借主が負担することとなるかもしれません。それに、保険料や荷物の運搬費用などが かかるかもしれないので、家賃3万円前後の安い部屋だと10万円は十分超える金額になる可能性が高いです。 韓国からの送金は手数料がかかるかもしれないので、奨学金を節約してこの金額を貯金する自信がない人、 そして休み中に国へ帰るつもりがない人はこの金額をあらかじめ準備しておいたほうがいいかもしれません。

以上です。

2009年1月24日 仙台